ヒト卵巣癌の「臨床的薬剤耐性」の機序の解明に関する基礎的実験的研究

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ヒト卵巣癌の「臨床的薬剤耐性」の機序の解明に関する基礎的実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
塚本 直樹(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1989
概要(最新報告):
1.薬剤耐性腫瘍に対するbiological response modifier(TNF、IFN等)の効果について:In vitroでclonogenic assayにより検討した結果、未治療卵巣癌細胞及び臨床的薬剤耐性卵巣癌細胞の一部はTNF-α、IFN-γの直接効果に対し感受性を持つ事が判明した。また、細胞株を用いた実験により、IFN-γでは腹水中マクロファ-ジを介して間接的抗腫瘍効果を発現する事が明らかにされ、これらの抗腫瘍効果の相乗的効果が臨床的薬剤耐性腫瘍に対して応用可能である事が示唆された。2.薬剤耐性腫瘍に対して、In vitroの感受性試験の結果を基にして、臨床的に全身的化学療法を施行した結果では、例えIn vitroで感受性があったとしても必ずしも臨床的には著明な効果を示さない場合が多かった。これは前年度の研究結果として、臨床的薬剤耐性腫瘍は、抗癌剤の感受性に関してheterogeneityが存在する事、薬剤耐性腫瘍では脈管数が減少しており、薬剤の移行が低下している事が示唆された事と関連していると考えられた。また前年度の結果と同様に耐性腫瘍の細胞レベルでの抗癌剤に対する感受性は未治療の癌細胞に比し、低下している事が明らかとなった。3.癌細胞の薬剤耐性機構のmarkerと考えられるp-glycoproteineの発現の有無を検討した。臨床的耐性卵巣癌組織を抗p-glycoproteine抗体を用いた免疫組織化学的手法で染色を行なった。controlが無いため染色結果の判定は困難であり、現在までのところ、細胞膜にp-glycoproteineが存在している事が明瞭に示されたものは無い。今後の技術改良の余地が考えられる。4.臨床的薬剤耐性克服の治療の試みとして、現在Cisplatinの腹腔内持続的投与法による薬剤移行の低下を克服する治療法を試行している。この方法では、腹腔内の抗癌剤濃度を一定以上に保つ事が可能で今後の効果が期待される。 続きを見る
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