肝硬変例の栄養改善を目的とした特殊アミノ酸輸送剤の開発

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肝硬変例の栄養改善を目的とした特殊アミノ酸輸送剤の開発

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Development of parenteral solution of modified amino acid metabolites to improve nutritional status in patients with cirrhosis
責任表示:
兼松 隆之(九州大学・医学部・助教授)
KANEMATSU Takashi(九州大学・医学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1989
概要(最新報告):
肝硬変症例で血清アルブミン、血中遊離アミノ酸、ビタミンを測定し、栄養評価を行った。肝硬変27例でのアルブミン値は、3.7±0.5g/d (正常域3.9-5.0g/dl)と低値であった。アミノ酸は分岐鎖アミノ酸(BCAA)と芳香族アミノ酸(AAA)のモル比(フィッシャ-比)で評価し、肝硬変例では2.0±0.6(正常域2.6-4.3)と低値であった。また血中13種ビタミンでは、ビタミンAのみ有意に低値であった。その他の栄養評価の指標、例えば上腕三頭筋部皮下脂肪厚(TSF)、上腕範囲(AMC)や血中rapid turnouer prateinを用いて検討した所、肝硬変例で低値を示し、いずれも肝硬変例での栄養状態の低下が示唆された。そこで、肝硬変症例の栄養改善を目的として、従前、術後にアミノ酸、糖を中心とした高カロリ-中心静脈栄養を施行した。その結果、術前高カロリ-輸液にて、特にTSF、AMCの増加を認め、無事耐術するに至った。次に、術後BCAAを多量に含む特殊アミノ酸製剤を投与したところ、フィッシャ-比は著明に上昇改善された。BCAAは筋肉で主に利用されるアミノ酸であり、肝障害を伴う肝硬変例で肝障害を増悪する事はなく、蛋白合成に利用される事が期待され、術後BCAAを多量に含む輸液剤投与の有用性が示唆された。 実験的には、ラット70%肝切除を行い、障害を受けた残存肝の肝再生率、細胞各分裂につき、ラットを中心静脈栄養管理下で、BCAA多量含有アミノ酸液、ド-パミン、ガベキサ-ト(FOY)を投与し検討した。その結果、ド-パミンの持続的経静脈投与により、対照群に比べ、肝再生率、核分裂数共に有意に増加を示した。しかし、BCAAがベキサ-トについてはこの作用はなく、障害肝に対する再生促進効果は認められなかった。 続きを見る
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