侵入害虫ミナミキイロアザミウマの東南アジアにおける天敵探索

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侵入害虫ミナミキイロアザミウマの東南アジアにおける天敵探索

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
広瀬 義躬(九州大学・農学部・助教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
キュウリ,スイカ,メロン,ナス,ピーマンなど果菜類の害虫ミナミキイロアザミウマは近年,外国からわが国に侵入し,わが国に有力な天敵がいないため国内各地で猛威を振っている. そこで本種の原産地である東南アジアのタイとマレィシアで天敵を探索し,有力な天敵を発見してわが国に導入,その防除に役立てること,及びこの害虫と天敵の相互関係を原産地で詳しく研究し,一般の天敵導入による害虫防除に適用可能な防除原理を探ること, の2つを目的とする. ミナミキイロアザミウマとその近縁種の天敵相を把握するため, タイでバンコックとチェンマイの各近郊,マレィシアでクアラルンプールとペナンの各近郊,合計4ヵ所を,タイでは6月,9月ー10月,12月,1ー2月,マレィシアでは11月に,果菜畑を巡回,ミナミキイロアザミウマとその近縁種の天敵の採集に努めた. その結果,タイではミナミキイロアザミウマの寄生性天敵として幼虫寄生蜂ヒメコバチの1種Ceranisus sp.と卵寄生蜂タマゴヤドリコバチの1種Megaphragma sp.,ミナミキイロアザミウマ幼虫の捕食性天敵としてハナカメムシの1種Orius sp.,メクラガメ2種,アザミウマの1種Franklinothrias sp.,ダニ1種の計7種の天敵を発見した. なおCeranisus sp.はナス葉上に生息して幼虫がミナミキイロアザミウマに酷似する別種のアザミウマにも寄生することを観察した. また, ミナミキイロアザミウマの個体群動態とその主要天敵Ceranisus sp.による寄生率の季節的変動を調べるため, バンコック郊外のナス畑でミナミキイロアザミウマの卵と幼虫の定期的サンプリングを1ー2月に行い,その結果,本寄生蜂の寄生率は乾季に約50%にも達するが,寄主密度の低下と共に著しく低下することを認めた. さらに,ミナミキイロアザミウマの天敵の生態的特性をバンコックのタイ国立生物的防除研究センターの施設を利用して調査した結果,Ceranisus sp.は寄主脱出後,蛹化し,その約2週後に羽化すること,本種雌成虫は寄主の体液の吸収を行うことなど多くの知見を得た. 今後は以上7種の天敵の種名を確定し,実用的な導入を図るために, それらの生態的特性をさらに詳しく調べ,天敵としての有効性を明らかにしていく必要がある. 続きを見る
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