抗腫瘍免疫を担うTリンパ球のT細胞レセプター遺伝子の解析

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抗腫瘍免疫を担うTリンパ球のT細胞レセプター遺伝子の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
吉開 泰信(九州大学・生体防御医学研究所・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987-1989
概要(最新報告):
抗腫瘍免疫を担うTリンパ球として, 第2のT細胞抗原レセプター(TCR)γ鎖,δ鎖を有するTリンパ球が重要と考えられている. 我々は, このTリンパ球について, ヌードマウス,胸腺移植ヌードマウス,新生児胸腺滴出マウスおよび老齢マウスを用いて検討した. 8週齢のヌードマウスの脾臓ーリンパ節にはTcRα,β鎖を発現しているCD_3^+CD_4^+CD_8^-またはCD_3^+CD_4ーCD_8^+細胞はほとんど検出されなかったが, γ,δ鎖を発現するCD_3^+CD_4ーCD_8^+細胞は少数認められた. これらのγ鎖・δ鎖mRNAの機能を解析するとVγ_2ーJγ_2ーCγ_2,Vγ_4ーJγ_1ーCγ_1,およびVδ_5ーDδ_2ーJδ_1ーCδで胎生期胸腺に発現されるレパトーリーとは異なっていた. この結果はヌードマウスに存在する少数のTリンパ球は胎生期遺残胸腺由来ではないことを示唆した. 8週齢ヌードマウスに発現されるα鎖,β鎖はV鎖のないmRNAであったが, 20週齢になると蛋白質をコード可能なメッセージが出現した. γ,δ鎖遺伝子のみならず, α,β鎖遺伝子も胸腺外で再構成と発現が起こりうるものと考えられる. γ,δ鎖mRNAの加齢による増加はヌードマウス,新生児胸腺滴出マウスのみならず, 老齢マウスでも認められた. 腸間膜リンパ節において加齢によるγδ鎖mRNAの増加が著しく, 無菌マウスでは加齢による変化は認められなかった. 腸間内細菌叢などによる外的要因によってγ・δ鎖を有するTリンパ球が増加する可能性が示唆された. 老齢マウスのリンパ節細胞はアロ抗原に対して低い反応性を示したが, ナチュラルキラー活性および, LAK(lymphokineーactivatedーkiller)活性は増強していた. 加齢によって増加するα/8Tリンパ球は, 低下したα,βリンパ球による免疫反応等に代わって, 腫瘍や細菌に対する免疫監視機構の一翼を扱っているかもしれない. 続きを見る
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