リンパ球の増殖,分化の制御およびその白血病化についての分子生物学的研究

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リンパ球の増殖,分化の制御およびその白血病化についての分子生物学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渡辺 武(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1987
概要(最新報告):
本研究の目的は, 抗原あるいはリンホカイン刺激が, 細胞表面レセプターを介して, リンパ球にどのように作用して遺伝子発現を誘導し, 分化増殖を引きおこすか, またその過程での異常がどのようなメカニズムによって, リンパ球の白血病化を引きおこすかを明らかにする事である. 本年度において明らかにした点は以下のごとくである. (1)ILー2遺伝子を導入したヘルパーT細胞株を用いて, オートクラインに自己増殖する細胞株を確立した. (2)急性白血病ウイルス(MoーMLV)感染マウスより, ILー2依存性に増殖しつつNK活性を有する増殖性LGL細胞株を確立した. さらに, この腫瘍化には, 内因性ILー3が重要な役割を果たしている事を示した. (3)骨髓での造血細胞の分化増殖を支持するストロマ細胞株を確立した. さらにストロマ非依存性に増殖するBー白血病細胞株を樹立し, ストロマ細胞依存性に増殖する正常骨髓細胞が非依存性に腫瘍性増殖にいたる過程を, in vitroで追跡出来るようにした. (4)ILー2レセプターからのシグナル伝達に関与するリン酸化タンパクを精製した. 現在その性状を解析中である (5)TRF/ILー5が細胞(B細胞)系のみならず, 抗原刺激未熟胸腺細胞より, キラーT細胞の生成を促進する事を示した. また, TRF/ILー5レセプターの精製をおこなった. (6)免疫グロブリン遺伝子, T細胞抗原レセプター遺伝子の発現を制御する核内蛋白を高度に精製しその性状を明らかにした. 以上のごとく, リンホカインあるいは抗原刺激と遺伝子発現制御の機構の解明と, リンホカインとリンパ球腫瘍化の関連についての基礎的な検討が終了し, 第一年度としての目的を達成した. 次年度は, リンパ球白血病化におけるリンホカインの役割, 遺伝子発現の制御機構の異常とリンパ球白血病化との関連について研究を進める. 続きを見る
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