血行再建術における移植自家静脈片晩期閉塞の予防に関する実験的研究

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血行再建術における移植自家静脈片晩期閉塞の予防に関する実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
岡留 健一郎(九州大学・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1986-1988
概要(最新報告):
末梢動脈血行再建術後の晩期閉塞は、その前病変として再建動脈の内膜肥厚による狭窄が殆どを占める。我々はこれ迄に、この狭窄性変化は再建動脈が異常血流波形(我々のII形波形)を示すものに多く認められるという臨床的所見をふまえて、犬後肢大腿動脈に臨床例と類似のpoor runoffモデルを作成し、内膜肥厚の発生進展に関して実験的検討を行なった。その結果、異常血流条件下に移植された移植自家静脈片は、移植後4週目迄に、コントロールの正常血流条件群に比し、著名な内膜肥厚を示し、この内膜肥厚の本体は、壁平滑筋細胞の増殖によることを明らかにしてきたが、内皮細胞修復後も内膜肥厚の進展が認められるため、異常血流条件下での内皮細胞の透過性についての検討を行った。方法は、従来我々が用いているpoor runoffモデルの犬後肢動脈に自家静脈移植を行い、移植後1、2、3、4、6週目にHorseradish peroxidase(100mg/kg)を静注し、内皮細胞のvesicular transport及びjunctional transportの程度を正常血流群との間で比較検討した。その結果、再生内皮細胞の透過性は異常血流条件下で亢進傾向にあり、vesicular transportでは、1、2週目ででjunctional transportでは3週目で正常血流条件群に比し、統計学的に有意差が認められた。また内皮下のHorseradish peroxidase反応産物の沈着の量及び深達度は、4週目迄に異常血流条件群に著明に認められたが、6週目では両者間に有意差はみられなかった。これらの実験的事実より、異常血流条件下では、移植早期、3週目迄に、再生内皮細胞の透過性が亢進しており、その結果、何らかの血漿成分の壁内しみこみが、自家静脈片壁平滑筋細胞の増殖と密に関連していることを推定させる。 続きを見る
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