家蚕の卵細胞構築と胚発生分化における遺伝子の作用機作の解析

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家蚕の卵細胞構築と胚発生分化における遺伝子の作用機作の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Gene expression in relation to oogenesis, embryogenesis and development in Bombyx mori
責任表示:
坂口 文吾(九州大学・農学部・教授)
古賀 克己(九州大学・農学部・教授)
KOGA Katsumi(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1986-1988
概要(最新報告):
カイコとクワコの細胞分化と発生における遺伝子発現の調節機作を明らかにすることを目標として研究を行った。このため、卵形成・胚発生および後発生に関連する各種突然変異体に着目し、その発現を追求した。まず、カイコおよびクワコの卵殼の形態を解析したところ、特に外層において両種は著しく異なっていた。さらに卵殼蛋白質では外層を構成する蛋白質においてカイコとクワコでは顕著な差異が観察された。かくして、卵殼の高次微細構造構築とその構成蛋白質との間に一定の対応関係があることが、カイコとクワコの比較ににより初めて明らかとなった。また、DNAをサザンブロッティング法で比較したところ、コリオン遺伝子にも両者の間に相違がみられた。なお、コリオン遺伝子の変異は部域によって異なることをも見出した。今後は遺伝子の差次的進化機構および遺伝子発現を支配するプロモーター部位の検討が重要課題であろう。 次に、カロチノイドを中腸内腔から体液に輸送する役目を持つ遺伝子産物がカイコ幼虫で初めて明らかにされ、生命現象の中心課題の一つである膜の透過性の遺伝子支配についての研究系として、カロチノイド結合蛋白質の合成、代謝に対する興味がより深まった。同蛋白質が中腸にも存在すること、また、この遺伝子の突然変異である白血系においてもカロチノイド結合蛋白質と同一の分子が存在することを突き止めた。以上から、標的器官中腸においてカロチノイドを結合蛋白質に積み込む機構があることが確実であり、関連遺伝子の機能を説明する重要な知見が得られている。 さらにまた、卵の形と大きさを支配する突然変異系統の特徴的形質は蛹後期における包卵皮膜細胞機能の形状および卵黄蛋白質蓄積機能によって決定されていることを見出した。これらにより卵形成という複雑な現象の遺伝子支配に関する一連の知見が蓄積された。 続きを見る
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