歯周疾患の発症に関する細菌構築成分の生物化学的研究

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歯周疾患の発症に関する細菌構築成分の生物化学的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Biological activity of bacterial components in the pathogenesis of periodontal disease
責任表示:
青野 正男(九州大学・歯学部・教授)
AONO Masao(九州大学・歯学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1986-1987
概要(最新報告):
辺縁性歯周炎が, 歯肉辺縁部に感染した細菌により発症することは広く知られているが, 近年歯周炎を感染症として考える立場からこれら細菌とhostの間で引き起こされる種々の反応について活発な研究が行なわれている. 我々は, まず歯肉の炎症を誘起する物質の同定を検索することを試みた. 歯周病の発症と関連が深いとされているBacteroides gingivalisより可溶性成分を分離し実験動物(ラット)に注入しその後に引き起こされる炎症反応を検索したところ, 全ての細菌に共通に存在する細胞壁ペプチドグリカンに強い炎症反応の誘起性がみられることが明らかとなった. 一方, 歯周炎患者末梢血のBacteroides gingivalisに対する抗体の検討を行ってみると, 歯周炎患者に於てBacteroides gingivalisに対する抗体が多く検出され疾患の重症度と抗体価の間に相関性が認められた. 更に, この抗体が細菌のどのような物質と反応しているかについて検討してみると, 中程度の歯周炎ではMW.60,000及び53,500, 重症の歯周炎ではMW.87,500, 38,000及び32.500の物質に対して抗体が多く認められた. 又, このBacteroides gingivalisに対する抗体の作用について検討してみると, 凝集活性を有するIgG抗体でBacteroides gingivalisを処理すると多核白血球からのO<-(1)2>産生が増強した. また一方で, 歯周組織中の炎症性細胞の検討を行ってみると, 浸潤細胞数の増加につれて浸潤細胞中のT cellの数的比率の低下やB cell, マクロファージ, ランゲルハンス細胞の増加がみられた. 以上の所見は, 歯周炎患者に於て起炎菌とされているBacteroides gingivalisに対する免疫反応が発現されていることを示唆するものであり, この様な反応は歯周炎の発症や治癒に密接に関与していると推定された. 続きを見る
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