カルシウムイオンによる高次細胞機能の調節機構

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カルシウムイオンによる高次細胞機能の調節機構

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
栗山 煕(九大・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1986
概要(最新報告):
本研究班は細胞応答の共役物質としてのCaイオンの分子レベルの作用機序を解明し、種々の細胞における生理および病態生理機能をより明確にする為に研究班を組織したものである。 本年度の研究成果として、栗山班員はC-kinaseの活性薬としてのTPAの収縮蛋白におよぼす効果を正常およびskinned musclesで観察し、短縮速度から推定したactinとmyosinのcrossbridgeのcyclingrateは、一定Ca存在下でTPAによって促進されるという結果を得た。平班員は単離心筋細胞を用いてCaチャンネルにおよぼすCa拮抗薬の郊果を観察し、dihydropyridine誘導体とverapamilやdiltiazemとは異なる作用機序によって抑制するという結果を得た。 清水班員は、Leucotrienがarachidonic acidから生成されるが、Leucotrien 【B_4】 の生成にはCaイオンは5-lipoxygenaseの段階で作用することを明確にした。小沢班員は筋小胞体からCa結合蛋白質を精製し、筋小胞体におけるCa取り込みと放出にCa結合蛋白質の集合と可溶化サイクルが関与していることを説明した。吉田班員は neuroblastoma X glioma hybride NG 105-15細胞を用いて、bradykinin受容器におよぼすTPAの効果について観察し、bradykinin受容体活性化によって生じたDGが protein kinase Cを活性化してbradykinin受容体活性化反応を抑制的に調節しているという結論を得た。川崎班員は、Ca依存性動物レクチンの一種である肝mannan結合蛋白質(肝MBP)の一次構造をcDNA塩基配列より決定し、本レクチンの糖結合部位の一部であるO-領域がCaイオン結合部位の一部を形成しているものと推定した。これら班員の研究成果と共に鈴木不二男,近藤洋一,尾形悦郎,白川茂,加藤聖,水上茂樹の各公募班員の研究を含め各方面から細胞の機能調節におよぼすCaイオンの効果について、実りある研究成果が得られつつあり、充実した第三年度の研究を持つことができるものと考えている。 続きを見る
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