キイロショウジョウバエ自然集団におけるトランスポゾン頻度の推移に関する研究

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キイロショウジョウバエ自然集団におけるトランスポゾン頻度の推移に関する研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
原田 光(九大・理学部・助手)
本文言語:
日本語
研究期間:
1986
概要(最新報告):
本研究では動く遺伝子(トランスポゾン)の集団中の動態と適応進化上の役割について知ることを目的とし、以下のような実験を行った。 1.copiaおよびP因子の分布:第2染色体上のcopiaおよびP因子の分布を米国ローレー集団,沖縄県石垣島集団のそれぞれ約40系統についてin situ hybridizat-ion法を用いて調べた。ローレー集団については任意に10系統選び総当り交雑を行ってヘテロ接合の組合せを作りcopy間の同座率(allelism)を推定した。その結果copia因子に関しては現在解析をほぼ完了したローレー集団について以下の結果が得られた。(1)コピー数の平均値および分散はそれぞれ7.56および5.19となった。(2)第2染色体上の分布にsitespecificityがあった。(3)逆位(In(2L)t)を持つ系統と標準型との間にコピー数に関して有意差があった。(4)allelismに関し逆位と標準型との間に有意差があった。太田(1985)によれば平衡時のコピー数の分散はコピー数(【n!^】)およびallel-ism(【F!^】)を用いて【σn^2】=【n!^】(1-【F!^】)で示され、推定値、5.71は実測値とよく一致し、太田のモデルは現実に即した解析に十分適用し得ることが示唆された。またこれらの結果から平衡自然集団でのcopia因子の転移率および欠失率はともに1×【10^(-4)】/copy/染色体/世代程度と推定された。P因子に関しても現在解析中であるが、転移のメカニズムや起源が異るためかなり違った結果が予想される。 2.適応度との相関:適応度との関係を調べるためその構成要員である生存力とトランスポゾンのコピー数との相関を調べた。その結果、ローレー集団ではcopiaおよびP因子に関しそれぞれr=-0.0026およびr=-0.24となった。両者ともに統計的に有意ではないが共に負であることは注目される。現在、石垣島集団について実験1.および2.を継続中であり、終了後はcopia様因子の自然転移率を自然突然変異蓄積系統を用いて推定する実験を計画している。 続きを見る
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