がんにおける遺伝子発現の特異性

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がんにおける遺伝子発現の特異性

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
遠藤 英也(九大・生体防医研・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1986
概要(最新報告):
研究目的:細胞の癌化に伴って一斉に起こる多種多様な表現形質の変化は、癌化の最も基本的な細胞生物学的特徴とされている。従って、この変化の分子機構を明らかにすることは、癌化のメカニズムを理解する上で、癌遺伝子蛋白の機能解析と共に、現時点に於ける最重要課題と考えられる。本研究は以上の考察をふまえ、癌化に特徴的ないくつかの表現形質変化を、遺伝子発現の調節異常という観点から解折するものである。 研究成果:癌細胞にのみ特異的に発現されている遺伝子群をラット腹水肝癌AH60C細胞mRNAより調整したcDNAライブラリーの中から、differential colony hybridization法により分離、その構造を解折した。その結果(1)解糖系の酵素Glyceraldehyde 3-phosphate dehydrogeraseのcDNAクローン(=pAH1034)(2)細胞増殖因子Insulin like growth factor【II】のcDNAクローン(pAH1064)(3)現在迄のところ、既知の遺伝子とは有意のhomologyを示さないもの(=pAH1005,pAH1035)に分類できている。更にラットの種々の癌で多量に転写され正常組織では転写されない反復配列由来のゲノムクローン及びcDNAクローンを解折した結果、その本態がこれまで未知の、新しいfamilyに属する、ラット内因性LTR様配列(RAL elementと命名)であることが明かとなった(遠藤,山本)。また、HTLV-1に感染したヒトリンパ球に新たに発現が誘導されるp28抗原の構造解折(畑中)、バーキットリンパ腫の細胞株におけるIg-K遺伝子のrearrangementの解析を行うとともに、ヒトの反復配列Llfamilyが逆転写酵素に相同な蛋白質をコードしうる事を示し、レトロトランスポゾンに属する事を明らかにした(榊)、この他、HeLaの細胞より調整したin vitro転写系を用いたアルドラーゼ遺伝子の転写の解折(向井)、及びin vitro転写系を用いたアルドラーゼ遺伝子の転写の解析(向井)、及びin vitroスプライシング系の解析(大島)を行っている。 続きを見る
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