DNAによる形質転換を利用したヒトや哺乳動物の遺伝子の解析

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DNAによる形質転換を利用したヒトや哺乳動物の遺伝子の解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
関口 睦夫(九州大学・理・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985
概要(最新報告):
細胞に外来性のDNAを移入することによりその細胞の遺伝的な性質を変える、いわゆる形質転換の実験は微生物では再現性よく実施することができるが、哺乳動物培養細胞ではその効率が低く、それを用いて遺伝子のクローニングを行うには困難があった。しかし形質転換を利用すると、たとえ遺伝子の産物が不明の場合でも目的とする遺伝子を分離することが原理的に可能であり、これによって遺伝病の解析などに大きく貢献すると考えられるので、この方法の確立と適用に努めた。 まず試験管内で突然変異原などを作用させて分離したミュータント細胞に正常細胞より抽出したDNAを導入し、ミュータントの性質を正常型に形質転換する方法を確立した。この方法を用いて細胞の染色体凝縮を制御するヒトの遺伝子およびチミジル酸合成酵素の構造遺伝子をクローニングすることに成功した。特に並者は細胞増殖に必須の遺伝子であり、このような遺伝子を形質転換法を用いて成功したのは世界でも初めてのことである。 この方法を用いて遺伝病に関する遺伝子を分離するには、ヒトの遺伝病の細胞にDNAを導入して形質転換を行うことが必要である。そのため色素性乾皮症やファンコニー症の細胞を用いて紫外線高感性やマイトマイシンC高感受性の抑制を指標として形質転換実験を行った。その結果一過性の感受性の抑制はみられたが、永続的な形質転換細胞は未だ得られていない。これについては現在研究を継続中である。 以上の点から、所期の目標のコアの部分はほぼ達成することができた。現在この方法を用いて各種の哺乳動物ミュータント細胞の解析が本研究班の班員によって強力に展開されつつある。遺伝病細胞については未だ突破口を開くに至っていないが、現段階はそれに至る重要なステップと考えている。 続きを見る
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