生態系を乱す生物的並びに化学的要因に対する高感受性系統の開発特に昆虫を材料として

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生態系を乱す生物的並びに化学的要因に対する高感受性系統の開発特に昆虫を材料として

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
坂口 文吾(九州大学・農・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985
概要(最新報告):
自然界における生物の生態系を乱す化学的要因に対する高感受性系統の開発を目的とした。本年度はカイコの受精に及ぼす二酸化炭素(【CO_2】)の影響を中心に、【CO_2】高感受性系統開発の基礎的研究を行った。 1.材料はカイコの第2白卵(【W_2】)と赤卵(re)の2つの突然変異系を用いた。方法は【W_2】/【W_2】雌にre/re雄を交配する場合と、この反対の交配の2通りである。交配後産下した卵を30分毎に集め、その後の発生各期の卵をポリエチレン製袋(25×30cm)にドライアイス20gと共に30分から3.5時間までの種々の時間封じこめた。これらの時間経過後、卵を袋の中から取り出し空気にさらした。その後48時間経過してからの卵色を調べることにより、正常受精による発生、精核あるいは卵核のみによる異常発生の判定を行った。 2.結果。(1).【CO_2】処理時間と精核、卵核発生率との関係。【W_2】/【W_2】雌にre/re雄を交配し、産下70分目の卵を、90分間【CO_2】中に封入した場合に、精核発生率が最高の70%を示した。また、卵核発生率は10%と低かった。この逆交配では精核発生が150分まで増加し35%に達した。(2).産卵後の卵令と【CO_2】処理との関係。【W_2】/【W_2】雌にre/re雄を交配した後産下した卵のうち、卵令80分卵を2時間封入した区に精核発生が最高の70%出現した。卵核発生率は60分区と110分区に各々10%のピークを示した。この逆交配では精核発生が卵令70分区で最高の45%を示した。また卵核発生は同じ70分区で最高の15%を示した。(3).【CO_2】処理による卵核・精核発生の出現機構。【W_2】/【W_2】雌にre/re雄を交配し、卵令70〜90分卵を【N_2】および【O_2】ガス中に120分処理した。この場合は全く異常発生は起らなかった。即ちこれまでの研究で、【CO_2】ガスのみが異常発生効果をもつところから、【CO_2】が卵内の【H_2】Oと反応して【H_2】【CO_3】を生成し、卵を弱酸性にするために異常発生を誘発するという可能性を考えた。そしてこの可能性は塩酸その他酸類処理で確めた。 続きを見る
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類似資料:

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