組み替えDNA法による抗腫瘍ヒト型モノクローナル抗体の作成とその抗腫瘍効果の検討

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組み替えDNA法による抗腫瘍ヒト型モノクローナル抗体の作成とその抗腫瘍効果の検討

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
渡辺 武(九州大学・生体防医研・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985
概要(最新報告):
1.抗ヒト白血病リンパ腫の共通抗原を認識しているモノクローナル抗体を産生しているマウスハイブリドーマNL-1から、その抗体の【V_H】遺伝子をクローニングした。この【V_H】遺伝子とヒトH鎖遺伝子HIG1のC遺伝子をヒトエンハンサー塩基配列を介して結合し、更にベクタープラスミドpSV2gptに挿入した。このプラスミドをマウス骨髄腫細胞J558Lに導入し、マイコフェノール酸で選別することにより、J558L細胞のDNA中にヒト-マウスキメラ遺伝子が組み込まれた形質転換体を得た。 2.次にNL-1細胞のゲノムDNAライブラリーより【J_K】をプローブとして、抗CALL抗体の抗原結合領域遺伝子(【V_K】)をクローニングした。また、ヒト形質細胞腫より【C_K】をコードするゲノム遺伝子をクローニングした。NL-1の【V_K】とヒトL鎖の【C_K】を、ヒトH鎖エンハンサーを介してLigationし、ベクターp【SV_(2neo)】に組み込んだ。このプラスミドをすでにH鎖のキメラ遺伝子を組み込んで得られた形質転換体にtranstectし、G418にて選択を行った。得られたクローンを検索したところ、いくつかのクローンがcALL抗原陽性白血病細胞に強く結合する抗体を分泌していた。FACS分析から、抗体の結合能は、もとのモノクローナル抗体とほぼ同様である事が、わかった。またその産生量もマウスハイブリドーマに匹敵するものであった。in vivoでも形質転換細胞は増殖し、腹水中にキメラ抗体の産生がみられた。次に、補体存在下で細胞障害試験を行ったところ、cALL抗原陽性細胞にcytotoxicであった。以上から、組み換えDNA法によりヒト腫瘍細胞に結合するヒト型モノクローナル抗体を効率よく産生させることが可能となった。現在、抗肺癌抗体、抗ヒト・メラノーマ抗体についても同様の方法にてキメラ抗体を作製中である。 続きを見る
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