家族性大腸ポリポーシス患者の試料の収集と分子遺伝学的解析

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家族性大腸ポリポーシス患者の試料の収集と分子遺伝学的解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
笹月 健彦(九州大学・生体防医研・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985
概要(最新報告):
高発がん性遺伝性疾患である家族性大腸ポリポーシスの発現に関与する主遺伝子およびその遺伝子産物を解明することを目的とし、特に試料の収集に重点をおくとともに以下のような成果を得た。 1)試料の収集および細胞株の樹立 本疾患11家系(Gardner症候群2家系を含む)において、患者および非罹患者につき、皮膚線維芽細胞を21例、Bリンパ芽球様細胞を25例樹立した。また東京医科歯科大学ポリポーシス腸疾患研究センター登録12家系より、Bリンパ芽球様細胞株を患者9例、非罹患者13例につき樹立した。さらに14例につき樹立中である。 患者大腸のがん細胞培養株を1例現在樹立中である。 2)患者組織におけるがん遺伝子解析 患者大腸病変におけるがん遺伝子の発現を検討するとC-Ha-ras遺伝子がポリープ部位、がん化部位で正常部位大腸粘膜の5〜10倍、C-myc遺伝子が正常部位に比してポリープ部位で2〜4倍、がん化部位で5倍発現増加していることを明らかにした。染色体DNAの解析から、これらの遺伝子に増幅は認められず、またポリープ部位、がん化部位のDNAによるN1H/3T3細胞の形質転換も認められなかった。 さらに患者皮膚線維芽細胞にHa-ras,V-myc遺伝子を発がんプロモーターであるTPA存在下に導入したが形質転換はみられなかった。 3)ポリポーシス発症遺伝子およびその遺伝子産物同定のための大腸粘膜特異的単クローン抗体の作成 間接螢光抗体法により大腸がん組織のみに反応する単クローン抗体24種、大腸がん組織、正常大腸粘膜の両方に反応するもの295種、正常大腸粘膜にのみ反応するもの118種を得た。二次元ゲル電気泳動法を利用し、これら単クローン抗体と反応する分子を、正常大腸粘膜、ポリープにつき、比較検討中である。 続きを見る
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