象牙質形成時に出現する基質小胞の分離と,生活歯髄切断法への応用

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象牙質形成時に出現する基質小胞の分離と,生活歯髄切断法への応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Isolation of Matrix Vesicles associating with Dentinogenesis and Application for Pulpotomy
責任表示:
永澤 恒(九大・歯学部・教授)
NAGASAWA Hisashi(九大・歯学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985-1986
概要(最新報告):
骨端軟骨において、Bonucci(1967)、Anderson(1969)が基質小胞を発見して以来、多数の形態学的、生化学的研究がなされ、この構造物が初期石灰化時のイニシエーターとなることが解明された。本研究は、根尖部歯髄より基質小胞を分離し、in vitroの系で、基質小胞内に針状結晶の発現、成長が生じるか否かを検討し、この基質小胞を生活歯髄切断面へ応用することの可能性を探るものである。 幼若ラット(6週令)の下顎切歯根尖部歯髄を摘出し細切ののち、コラゲネースで消化した。これを40,000xgで20分遠心すると細胞画分が沈殿し、その上清を300,000xgで10分間超遠心すると管底に微量の渇色の沈殿物を得ることができた。この画分を通法により電顕観察すると、単位膜で囲まれた種々の大きさの小胞構造物を多数認めることができた。次にこの画分の生化学的分析を行ったところ、マイクロゾームのマーカー酵素であるグルコース-6-ホスファテース活性は認められず、基質小胞の指標となるアルカリホスファテース活性は4.57±0.76Uであった。これらのことより、最終的に得られた画分は、生物学的活性を有する基質小胞であると結論される。さらに、基質小胞画分をATP含有Ca、P溶液中で5時間まで培養を行ったが、電顕的に、小胞のわずかな膨化を認めるのみで、針状結晶の発現をみることはできなかった。一方、コラゲネースで消化・分離した骨芽細胞をアスコルビン酸、β-グリセロリン酸を添加したダルベコのイーグル変法培地で培養(37℃,5%【CO_2】)すると、2週間以内に基質の石灰化が生じると報告(Nefussiら、1985)されているので、今後は、有機リン酸を含有した培養液中で、細胞培養に準じた条件で基質小胞を培養し、基質小胞性石灰化を再現する計画である。このことによって、生活歯髄切断面への基質小胞応用に関する基礎データを得ることが可能と思われる。 続きを見る
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