細菌線毛の尿路感染症における意義の解明と尿路感染症治療への抗線毛抗体の応用

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細菌線毛の尿路感染症における意義の解明と尿路感染症治療への抗線毛抗体の応用

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Significance of bacterial pili on urinary tract infection and application of anti-pili antibody to the treatment
責任表示:
熊澤 淨一(九州大学・医学部・教授)
熊沢 浄一(九州大学・医学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985-1988
概要(最新報告):
1.細菌線毛の尿路分離株における分布:尿路分離菌の線毛保有率を赤血球凝集反応により検討した、大腸菌、セラチア等で線毛保有率が高く、緑膿菌、プロテウス等で低かった。大腸菌及びセラチアではマンノース低抗性(MR)およびマンノース感染性(MS)線毛があり、両線毛保有株も少なくなかった。 2.線毛遺伝子のクローニングと線毛の種類による生体反応の相違:尿路感染由来Serratia marcescensよりMRおよびMS線毛遺伝子をクローニングした。このクローニングされたMRおよびMS線毛遺伝子操作により、MRおよびMS線毛のみの発現した細菌を作成した。この細菌を用いた腎感染モデル実験において、MR線毛より、むしろMS線毛が腎感染の慢性化および瘢痕形成に関与している事が明らかとなった。この瘢痕形成はスーパーオキサイド、デイスムターゼ(SOD)により予防できることより、MS線毛は生体のスーパーオキサイド(SO)産生を促進し、SOが腎組織を破壊すると考えられた。 3.尿路感染に対する生体側感染防御因子の研究:尿路感染に対する生体側防御因子の中で、多核白血球は最も重要であり、尿中および腎実質内ではこの白血球機能が抑制されている可能性がある。そこで、尿および腎実質内で濃度の高いNaClおよび尿素の白血球機能に対する影響を検討した。その結果、NaClおよび尿素により白血球の食菌能、殺菌能、SO産生能が抑制される。この抑制のメカニズムはNaClと尿素により異なり、NaClはATP消費によるエネルギー涸渇であり、尿素はSO産生に関与する諸酸素に対する直接作用と考えられた。以上より、細菌線毛は尿路付着を介する感染発症とそれ以後の生体反応に関与している事が考えられた。 続きを見る
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尿路感染症臨床試験ガイドライン by 日本泌尿器科学会
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