加工油脂に含まれるトランス型不飽和脂肪酸の栄養生理機能解析

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加工油脂に含まれるトランス型不飽和脂肪酸の栄養生理機能解析

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
Nutritional and Physiological Assessment of trans-Monoene Fatty Acids in Hydrogenated Fat Products
責任表示:
菅野 道廣(九州大学・農学部・教授)
Sugano Michihiro(九州大学・農学部・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985-1987
概要(最新報告):
1.トランス酸の分析法及び含量:SS-10を液相とする溶解キャピラリーカラムを用いて脂肪酸の幾何及び位置異性体のガスクロマトグラフ分析法が確立された. マススペクトロメトリーとの併用による迅速分析も可能となった. 家庭用マーガリン類中のトランス酸はオクタデセン酸が主成分で(平均約10%), 多価不飽和脂肪酸異性体の含量は少なかった. 業務用製品では高い傾向にあった. ヒト脂肪組織中のトランス酸含量は5%以内であった. 2.腸内細菌叢への影響:トランス酸はラット盲腸内細菌の菌種構成をいくらか変化させた. トランス酸摂取によるコレステロールの腸内細菌による変換促進は, 菌種変化より酸素活性の変化に起因すると判断された. 3.生体内代謝と膜機能:トランス酸はラット体内ではシス酸と同等以上にエネルギー源として利用され, 体内に特異的に沈着せず, 摂取中断により速やかに消失した. 水添魚油中の炭素鎖20, 22のモノエントランス酸は体内に蓄積しなかった. トランス酸はラット心筋ミトコンドリア膜リン脂質中の多価不飽和脂肪酸の割合を減少させ, 呼吸機能を低減させたが, これはトランス酸そのものによるのではなく, リノール酸不足に原因すると考えられた. 4.胆石形成, 動脈硬化, 血小板凝集:トランス酸はマウスの実験的コレステロール胆石形成を促進せず, ハムスターでも胆石形成指数を低下させた. トランス酸を含む油脂の粥状動脈硬化惹起性は他の油脂より弱いことがウズラを用いた実験で観察された. トランス酸はラットの血小板凝集を抑える傾向を示したが, 代表的エイコサノイドの産生に対しては顕著な影響は認められなかった. これらの実験のほとんどで, トランス酸は血清コレステロール濃度上昇作用はなく, 糞便中への中性ステロールの排泄を増加させた. 5.乳癌, 結腸癌:食餌脂肪依存性の乳癌, 結腸癌の発症に対しトランス酸にはシス酸以上の促進作用はなかった. 続きを見る
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