がんにおける遺伝子発現の特異性

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がんにおける遺伝子発現の特異性

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
責任表示:
遠藤 英也(九州大学・生体防御医学研究所・教授)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985-1987
概要(最新報告):
癌で豊富に発現されるmRNAを腹水肝癌AH60cからcDNAクローンとして分離すると約半数が単一遺伝子由来でのこり半数が反復配列由来のクローンであったが, 構造解析の結果単一遺伝子由来のものの一つがラットインスリン増殖因子II(rIGFII)遺伝子と同定され, 更にこの遺伝子の新しい5′リーダーエキソンが見出された. 他方反復配列のcDNAクローンは, 多くの部分が内在性レトロウイルスのカテゴリーに属することが明らかとなった. 細胞の不死性獲得に関連した遺伝子としてカルシウム結合蛋白Sー100類似の新しい蛋白をコードする遺伝子が見出された. またヒトの2倍体細胞MRCー5に種々の癌遺伝子を導入するとトランスフォーメーション(tf)はおこすが不死性獲得(im)は見られず(tf)と(im)は分離可能な独立の現象と考えられた. α_2マクログロブリン(α_2M)遺伝子の発現調節を検索し, それに関与する多数のシスエレメントの部位を明らかにする一方, トランスエレメントとして第1イントロンに結合する新しい22KDの蛋白を見出した. 肝におけるアルドラーゼ遺伝子の発現は癌化に伴いA型遺伝子が活性化されB型遺伝子が抑制されるが, 活性化に関与するシスエレメントは5′隣接領域に2箇所に分れて存在することが見出された. 一方HeLa細胞の抽出液を用いたin vitro転写実験からB型遺伝子の-0.6kbから-0.3kbの領域にデハンサーの存在がみとめられた. ヒトのCーmyc蛋白に対する抗体がヒトβグロビン遺伝子のmRl NAのスプライシングを部分的に抑えるという知見を詳細に検討し, 否定的結論を得た. 成人T細胞白血病ウイルスHTLVー1でトランスフォームした細胞にカルシウム要求性のプロテアーゼとして知られるカルパインやその特異的インヒビターであるカルパスタチンの発現が誘尊されることを見出した. 続きを見る
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