冠動脈攣縮の素因と成因に関する実験的研究

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冠動脈攣縮の素因と成因に関する実験的研究

フォーマット:
助成・補助金
Kyushu Univ. Production 九州大学成果文献
タイトル(他言語):
PATHOGENESIS AND PATHOPHYSIOLOGY OF EXPERIMENTAL CORONARY ARTERY SPASM
責任表示:
友池 仁暢(九大・医学部・講師)
Tomoike Hitonobu(九大・医学部・講師)
本文言語:
日本語
研究期間:
1985-1986
概要(最新報告):
1.冠動脈攣縮動物モデルの時徴:犬とミニ豚において、冠動脈の異常収縮を剖検後病理組識学的に検討した所、冠動脈異常収縮部位に一致して内膜の線維性肥厚を中心とする動脈硬化病変を認めた。即ち、冠動脈攣縮の素因として動脈硬化が重要な役割を果たしていると考えられる。過剰収縮を誘発する物質は犬ではエルゴノビン,ミニ豚ではヒスタミン,セロトニンであった。恐らく血管平滑筋におけるレセプターの種類,分布,数等が種差や病変部と正常部の差を説明する重要な要因と考えられた。α受容体刺激剤,インドメサシン,トロンボキサン【A_2】の類縁体であるチオトロンボキサン【A_2】は過剰収縮を生じなかった。従って、冠動脈攣縮部はヒスタミンやセロトニンといったオータコイドに対する血管平滑筋の過剰収縮と考えられる。 2.高コレステロール血症の存在は内膜肥厚や冠動脈収縮度の亢進に必須の条件ではない:2%高コレステロール食を3か月間給餌すると血清コレステロール値は57±6mg/dlから222±27(148-388)mg/dlに有意に増加した。低コレステロール食給餌では48±5mg/dlから55±6(26-81)mg/dlへと殆んど不変であった。シメチジン60mg/kg静注後にヒスタミン10μg/kg冠動脈内に注入すると高コレステロール食群では78±3%,低コレステロール食群では74±4%狭窄し両群間に有意差を認めなかった。冠動脈攣縮部の内膜肥厚度にも有意差を認めなかった。 3.冠動脈攣縮は内膜肥厚の局在と密接に関連しているが、geometryの効果は極めて軽微であった:冠動脈攣縮は病理組識学的に内膜肥厚のある部位に限局し、冠動脈内腔の狭窄度は内膜肥厚度と正相関し両者の関係は指数関数に近似し得た。geometryの変化は過剰収縮に数%しか影響を与えなかった。 続きを見る
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