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概要 |
英語の指示表現itとthatの使い分けについて,間主観性の観点から考察する.it/thatが命題や出来事を指示し,認識動詞knowと共起する場合,主語と文タイプによって特徴的な分布が観察される(Nakashima 2005).これを談話における指示対象の地位(Gundel et al.1993)や,話し手の知識(Kamio&Thomas 1999)といった従来の理論から説明することはできない.また...Langacker(2002)は認識動詞と命題,概念化者の関係について,二つの層(objective layer とsubjective layer)を提案するが,そこでは概念化に関わるのは基本的に一人の認知主体(話し手)とされるため,十分な説明を与えることはできない.Verhagen(2005,2007)は,話し手と聞き手の間主観的なインタラクションもまた概念化の形成に関わると考え,発話とは相手の観点を読み,相手に対象への共同注視を促し,二人の間の概念化の調整を行うことであると論じる.更には,話し手が聞き手の受け取り方を「先読み」するということがあるが,本多(2006)は,話し手が聞き手の捉え方に合うように自身の捉え方を調整するのだと主張する.本稿は,この二人の観点から英語の照応表現it/thatの使い分けについて捉え直すことで,これまでの理論では十分に説明できなかった用例の説明を試みる.続きを見る
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目次 |
0.Introduction 1.Previous Studies and their Problems 2.Langacker's Control Cycle and the Two Layers of Conceptualization 3.Verhagen's Theory and the Hypotheses of this Paper 4.Explanation Based on the Hypotheses 5.Japanese Sentence-Final Particle Yo and Ne 6.Conclusion
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