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JaLC DOI |
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概要 |
癌は長期にわたる遺伝子変異の蓄積により発生するが、遺伝子変異が蓄積するためには長期間生体内に存在する細胞が必要となる。皮膚、肝臓、骨髄など多くの組織に存在している組織幹細胞は、細胞周期が遅いため長期間生体内に留まっており、分化の方向性が決まった細胞と比べ遺伝子変異を蓄積しやすいことから、癌の発生に関与する重要な細胞の1つとして考えられている。近年、癌組織にも組織幹細胞と同様の性質 (自己複製能、多...分化能)を有する癌幹細胞 (cancer stem cell: CSC)が明らかになってきており、癌の形成?維持に関与していることが示唆されているが、その由来については明らかではない。しかし、組織幹細胞と同様の性質を有することから、組織幹細胞が癌化したものと考えられ、近年、組織幹細胞に特異的なマーカーを用いて様々な臓器の癌組織において分離、同定されつつある。しかしながら、口腔扁平上皮癌 (oral squamous cell carcinoma: OSCC)においてはその存在は明らかにされていない。そこで、本研究では正常口腔粘膜の上皮幹細胞マーカーであるp75 neurotrophin receptor (p75NTR)に着目し、OSCCの形成や分化および増殖にどのように関与しているかを検索した。そのため、まずOSCCおよびその前癌病変である口腔白板症 (oral leukoplakia: OL)の生検材料におけるp75NTRの発現を免疫組織化学的に解析し、上皮性異形成やOSCCの組織学的悪性度との関連について検討を行った。さらに、OSCC細胞株を用いて、その発現および機能について検討した。続きを見る
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