<博士論文>
口腔扁平上皮癌の治療法の選択基準に関する臨床的検討

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概要 口腔癌の発生頻度は、本邦における悪性腫瘍の1-2%と推定されている1。頭頸部領域の悪性腫瘍の約40%を占めるが、その複雑な解剖学的形態や機能的特殊性から、頭頸部癌としての一括の扱いにはなじまない場合もある。口腔癌のみを対象としたエビデンスレベルの高い臨床的研究は比較的?なく、他領域の癌に比べて標準的治療法の確立は進んでいないが、現時点で推奨される治療法が口腔癌診療アルゴリズムとして関係学会より提示...されている2。原発巣に対する治療としては、根治的な化学放射線療法が選択される場合もあるが、現時点では外科療法を中心とした集学的治療が、特に進行症例においては標準的な治療法と考えられている。しかし、補助療法としての化学放射線療法の適応の時期(術前、術後)、適応症例の選択、そしてその有効性についての評価は様々である。また、重要な予後因子となる頸部転移に対する中心的な治療である頸部郭清術の適応(予防的頸部郭清の是非、適切な郭清範囲など)についても、施設により異なる方針がとられている。さらにこうした治療上の課題の検討にあたって、近年では患者の生活の質(QOL)に対するより一層の配慮が求められており、治療の根治性と低侵襲性との両立が重要である。本研究では、こうした論点に対して口腔扁平上皮癌の治療法選択のためのエビデンスを提示することを目的に、当科の症例をもとに臨床病理学的および臨床統計学的検討を行った。第一部では術前補助療法としての化学放射線療法の適応について、第二部では選択的頸部郭清術の適応について検討した。続きを見る
目次 第1部 : 口腔扁平上皮癌に対する術前化学放射線療法の有効性に関する研究 第2部 : 口腔扁平上皮癌に対する選択的顎下部郭清術の適応と有効性に関する研究

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登録日 2013.07.10
更新日 2023.11.21

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