<テクニカルレポート>
携帯電話の普及と1人当たりGDPの成長に関する国際比較分析 : グレンジャーの因果性テストによるクロス・カントリー分析

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概要 本稿では、携帯電話の普及と所得水準(1人当たりGDP)の関係性について、世界約200カ国地域の長期統計データをもとに、1990年代と2000年代に区分してグレンジャーの因果性テストを行った。その結果、先進国、ASEAN、BRICS、アフリカ、その他の途上国で両者の因果性に違いがあり、その状況が1990年代と2000年代で変化していることが明らかとなった。具体的には、1990年代は先進国で所得水準の...高さが携帯電話の普及につながるという因果性が確認されたが、その他の地域では、両者に何の因果性も確認できなかった。他方、2000年代に入ると、先進国では、豊かさが携帯電話の普及につながると同時に、携帯電話の普及がさらに所得水準の向上につながるという双方向の因果性が確認できた。さらに、ASEANでは、所得水準の向上が普及に影響するという1990年代先進国型の因果性が確認できた一方で、アフリカやその他の途上国では、2000年代に入り携帯電話の普及が所得水準の向上に影響するという逆の因果性が確認された。続きを見る

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pdf SLRC Discussion Paper Series_10_1 pdf 1.19 MB 1,282  

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登録日 2014.12.04
更新日 2020.10.26

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