片瀬博子


昭和4年9月18日、福岡市の生まれ。詩人。父親の富田三郎は当時、九大医学部の助手。

7年、父親が熊本大学に赴任したため熊本市に転居し、14年、北京大学に赴任したため一家は北京に渡った。敗戦の翌年、北京から引揚げ、母親(富田住子)の郷里の三重県四日市市に寄寓。23年、東京女子大学外国語英文科(翌年新制大学となり英米文学科に改組)に入学し、同年クリスマスの日に受洗した。27年、同大を卒業し、北九州市小倉の西南女学院高校の英語教師となったが、翌年9月退職し、11月に片瀬彬(京都大学物理学部助手)と結婚、京都に住んだ。29年、詩作を試み、コルボオ詩話会に入会。33年、夫が九州大学に赴任し、福岡市に転居。40年、夫のイスラエル政府招聘留学に伴い、1年間イスラエルに在住。50年、第5回福岡市文学賞、55年7月、福岡県詩人賞を受賞。

詩集に『この眠りの果実を』(京都・コルボオ詩話会、昭32・10)『お前の破れは海のように』(思潮社、昭37・9)『わがよわいの日の』(思潮社、昭42・12)『陶器師の手に』(昭47・1)『やなぎにわれらの琴を』(葦書房、昭54・10)『Memeto mori』(花神社、平1・9)『片瀬博子詩集1957—1997』(書肆山田、平9・12)があり、訳詩集に『キャスリン・レイン選詩集』(書肆ユリイカ、昭35・11)『世界現代詩文庫3 テド・ヒューズ詩集』(土曜美術社出版販売、昭57・11)『現代イスラエル選詩集』(思潮社、平8・1)、エッセイ集に『筑紫万葉散歩』(西日本新聞社、昭54・2)『西海遊歩』(福岡・石風社、平9・8)がある。